よめほめ唄

しなんたのある土田地区には、志賀町の無形文化財にも指定されている「よめほめ唄」なる風習があります。よめほめ唄はよめほめ詞(ことば)とも言い、ヤッチャヤッチャのかけ声とともに、独特の節回しで嫁をほめつづける唄です。結婚式の披露宴のとき、花嫁が姑に連れられて挨拶に出ると、招待客のひとりが花嫁をほめる唄をうたいます。つづいて、次の人はうたった人をほめ、また次の人が前に歌った人をほめ、という風に、花嫁を席に引き留めておくため、途切れないよう、うたい続けるのです。この唄の名前を元に、「よめほめずし」や「よめほめまい」の名が生まれました。